(2025.3_vol15掲載)

「伊那への理解を深めたい」と思い、一昨年の10月から『まほらいな市民大学』に通っています。市民大学は18歳以上の伊那市在住または伊那市内に勤務している人が入学できる生涯学習や地域社会活動を展開する組織で、月に2回ほど講座があり、2年間で10講座を受講すれば卒業できます。

2月下旬に年に一度の交流会があり、1.2年生の合計60人ほどが参加しました。普段から7人前後の班に分かれているのですが、それぞれの班で出し物を披露し、私たちの班はテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」を中国語で歌いました。他の班の発表にも共に歌い踊り、楽しい時間を過ごしました。

私自身は在学生では最年少で、実際は70代前後の方が中心です。40代は一人か二人ほど。交流会に参加して、年齢を重ねてからのこのような場の重要性を強く感じました。自分自身がその年齢になった時、新しいコミュニティや人間関係を築くことを億劫に感じてしまうかもしれません。しかし、市民大学に参加している諸先輩方は、向学心と新たな人間関係を築く意欲を持ち合わせている素晴らしい方々です。

私は、人は他者との関わりの中で幸福を感じる生き物だと考えます。人間関係は全ての悩みの源であると同時に、全ての喜びの源でもあります。市民大学に参加したことで、40代の私だからこそ得られる学びも多いはずだと感じました。諸先輩方を見習い、新しい人間関係を楽しみながら、学び続けたいと強く感じた交流会でした。