(2023.3_vol07掲載)

東日本大震災から12年。ふとラジオニュースで聞いた、3月末に避難指示を解除する福島県の地域に戻る方の声が心に残りました。
「12年間待ち続けていたのでうれしい。生まれ育ったふるさとの空気は、やっぱり合うなと思いました」との声でした。
ふるさとに住みたいのに追い出されるように住めなくなる。その方にとって辛いことだったと思います。空気は同じ地球なのに、同じ日本なのに、その方にとってはふるさとの空気は違かったのでしょう。

20代の頃、神戸に住んでいたことがありました。連休があり、伊那に帰って来た時、高速道路を降りて窓を開けたときに、ふるさとの空気を感じたことを思い出しました。草の匂いが印象的でした。ただ、匂いだけでなく、気温や湿度、見えている景色も含め自分にとってのふるさとの空気でした。
「あー、帰ってきたー。」あの時の感覚が一つのニュースから思い出されました。

同じ空気ですが、人それぞれ、また時によっても感じ力は様々です。
みなさんにとってのふるさとの空気はどんな空気ですか?

アルプスファクトリーからの景色を眺めながら伊那谷の空気をいっぱい吸い込んでみる。空気がおいしいなー、いい空気だなーと感じてもらえるよう、菓子庵石川にできる伊那谷の魅力の発言を続けていきたいと改めて感じました。

ただ・・・、花粉の時期はいっぱい吸い込みたくないのが本音です。