移りゆく季の中で
代表取締役 石川信頼
(2021.12_Vol02掲載)
執筆時、新工場新店舗「アルブスファクトリー」が引き渡され、毎日オープンに向けての準備が進んでいました。朝、アルプスファクトリーに行き、車を降りるとふと足が止まってしまいます。そこからの眺めが、私の足を止めるのです。そしていつも思います。「ああ、この地でこんな幸せな仕事をさせてもらえて幸せだなぁ」と。
朝なのに少しの間、動きがゆっくりになってしまうのです。よく旅行番組なんかで言われる「時間がゆっくり流れる田舎」を毎朝実感してしまいます。
コロナコロナで病んでしまうこんな時期だからこそ、「今、ここ」にいられる幸せー、放織、伊那谷と共に生きている幸せをお客様にも伝えたい。
お菓子は食べるだけでもホッとするような幸せな気持ちにさせてくれるものです。
菓子庵石川のお菓子の背景に、伊那谷の情景が浮かぶような、そんな菓子庵石川を目指していきます。
100周年を迎え菓子庵 石川の新たな100年への挑戦が始まりました。きっと苦難も多々あることでしょう。でも大丈夫。100年受け継いできている、感謝、恩を、関わってくれている多くの方や地域の未来のために恩返し、恩送りをしてお菓子を通した幸せの提供をしていけば、乗り越えていける。それがきちんとできる菓子庵 石川であり続けられれば、130年150年200年と続けられる。そう信じ、これからも精進していきます。
幸せな仕事をさせて頂き、ありがとうございます。