石川 百年の思い出
エピソード発表

伊那市 がんばれ東北さん

東日本大震災の復興支援にて

私は、東日本大震災の被災地復興支援のため、宮城県の沿岸部で2年間勤務したことがあります。
それはまだ、震災から数年しか経っていない頃で、いたるところに津波の傷跡やガレキの山がありました。
仕事は頂上が見えない巨大な山のようで、退職で人が減っても補充はできず常に人手不足でした。

そんな時、伊那で一人暮らしをしていた私の母が突然他界しました。
葬儀や四十九日などで何度も帰省しなくてはなりませんが、伊那までは車で片道約10時間、往復だけで2日かかります。支援のために行っているのに、逆に職場に迷惑をかけることになって、とても心苦しく思いました。

でも同僚の皆さんは、それぞれに超多忙でしたが、私が帰省できるよう協力してくれました。
そこで、私は職場の皆さんに感謝の気持ちを込めて、毎回、石川さんのちいずくっきいやまろんぱい、そばさくなどをたくさんお土産にして食べてもらいました。
同僚の皆さんは、私の故郷伊那の美味しいお菓子で仕事の疲れが癒されるよ、と言って喜んでくれました。

私は、今はもう伊那に戻りましたが、石川さんのお菓子を見るたびに、あの頃のことを思い出します。

 

菓子庵石川より

がんばれ東北さん、復興支援ありがとうございました。

弊店自身は特に支援できていなかったので、そのような形でも、復興に関われたことが知れて、うれしい限りです。

これからも心がつながるお菓子作り、していきたいと改めて感じました。

ありがとうございました。

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